外科的矯正治療

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当院は外科的矯正治療ができます!

当院は矯正治療を保険適用できます!当院は、外科的矯正治療(※保険適用が可能な矯正治療を行える施設)として、厚生労働省に認定されています。先天的に顎の変形が起きている、あるいは後天的に顎が変形している、重度の反対咬合、顔面の非対称などの改善を目的に外科矯正を適用する場合、保険を適用できます。

指定自立支援医療機関

指定自立支援医療機関とは、更生育成医療の給付を受けることができる医療機関です。外科的矯正治療に保険を適用するには、厚生労働省から認定されなければなりません。

外科的矯正治療とは?

外科的矯正治療とは?外科的矯正治療とは、外科手術と矯正治療を併用する治療法です。骨格的な問題で歯並びが乱れている場合、矯正装置だけでは改善が困難なため、顎の外科手術を併用します。それにより、口元や横顔などの審美面の改善が期待できます。ただし、手術にはリスクを伴うため、十分な説明を受けたうえで検討することが大切です。

外科的矯正が適用される患者さま

外科的矯正が適用される代表的な疾患は、顎変形症です。上下の顎の位置が大きくズレているため、歯並びを無理に整えると歯や歯茎に大きな負担がかかります。そこで、歯並びを整えると同時に外科手術で顎の位置を調整することで、歯並びや噛み合わせ、顔貌を改善します。

メリット・デメリット

メリット
  • 矯正装置による治療だけでは改善できない噛み合わせも治療できる
  • 症例によっては治療期間を短縮できる
  • 口元や横顔などの改善が期待できる
  • 保険適用のため治療費を比較的安く抑えられる(条件を満たした場合)
デメリット
  • 2~3週間の入院が必要
  • 全身麻酔のリスクを伴う
  • 入院前検査のための通院が必要
  • 術後に部分的な麻痺やしびれ、鼻の変形が起きる場合がある
  • 鼻を固定するプレートに使うビス留めを頬側から行う場合は数ミリの切開
    が必要となる可能性がある(傷跡はほとんどわからない)
  • 術後しばらくは口が十分に開かないため食生活に不都合が生じる
  • 術後半年~1年程度でプレート除去手術が必要になる場合がある(1週間程度の入院)

外科的矯正治療の方は
保険適用が可能です!(条件付き)

当院は、「指定自立支援医療機関(育成・更生医療)、顎口腔機能診断施設・歯科矯正診断施設」に厚生労働省に認定されているため、外科矯正治療の際、保険適用で行えます。他院で断られた難症例にも対応できますので、まずはお気軽にご相談ください。

保険が適応される条件

歯科が指定自立支援医療機関にて外科的矯正治療に保険を適用するには、次の条件を満たす必要があります。

  • 更生育成医療の実施に必要な設備と体制を有している
  • 適切な医療機関で5年以上の研究従事年数がある
  • 研究態様と口蓋裂の歯科矯正の臨床内容に関連性がある
  • 歯科矯正を標榜している
  • 日本矯正歯科学会および日本口蓋裂学会に加入している

さらに、顎口腔機能診断施設として認定を受けるために、次の条件を満たす必要があります。

  • 指定自立支援医療機関(育成・更生医療)である
  • 歯科矯正セファログラム、咀嚼筋筋電図検査を行う機器、下顎運動検査を行う機器を備えている
  • 専任の常勤歯科医師および専従する常勤看護婦、または歯科衛生士がそれぞれ1名以上勤務している
  • 外科手術を行う医療機関と矯正治療を行う医療機関が連携できている

外科的矯正治療の流れ

1検査・診断

外科的治療の必要性や現状を把握するために、レントゲン検査やCT検査、歯型採取などを行います。手術が必要と判断した場合は、口腔外科の専門医による説明を受けていただきます。

2手術前の矯正治療歯科

上顎と下顎の位置と形態に適した歯並びへと導くために、矯正歯科医による術前の矯正治療を行います。必要な期間は数ヶ月~2年と個人差があります。

3手術前の検査・診断

顔やお口の中の写真撮影、レントゲン検査、CT検査、歯型採取などを行い、顎を動かす方向や量などを診断します。また、全身麻酔を適用できるかどうかを確認するためのさまざまな検査を受けていただきます。必要に応じて、麻酔科や内科などで診療や追加の検査、治療を受けていただく場合がありますことをご了承ください。

4入院と手術

手術の前日から入院していただき、手術室に入るまでは絶食となります。また、術後は痛みや腫れが生じ、3~4日は痛みや可動域の制限などが生じます。傷が落ち着くのは約10日後です。食事は鼻から胃へチューブを通し、流動食を摂っていただくことになります。手術の翌日は、採血やレントゲン検査、傷口の消毒などを行い、術後3日目に口腔内に血液が溜まるのを防ぐチューブを取り除きます。

5手術後の矯正歯科治療

術前の矯正歯科治療で歯並びを整えているので、手術を終えた時点で上下の顎の位置関係が良好になります。仕上げに、筋肉や舌の動きを考慮しつつ矯正歯科治療を行います。

6術後経過観察・プレート除去術

術後は、定期的に噛み合わせや傷の状態のチェック、矯正装置の調整を行う必要があります。当院では、術後半年~1年でプレートを除去することをすすめております。